流産確定、周りの反応①
流産が確定した時辛かったのは、「妊娠を喜んでくれた人に報告しなければならないこと」でした。
とても人に話す気分じゃないのに報告しなければならず、話すたびに胸が苦しくなりました。
幸い私はごく限られた人にしか話していなかったので、ダメージは最小限で済みました。
私の妊娠を知っていたのは夫と実両親と友人2名、それから通っていた鍼灸の先生の6人だけです。
妊娠がわかってからの夫の態度を思い出すと、反応がとても薄かったのを覚えています。
自分の体に変化を感じていた私でも、「お腹に我が子がいる」というのはまだ信じがたいというか不思議な気持ちだったので、夫はもっと実感が持てなかったのだと思います。
ところが数日経つと、「赤ちゃんの名前は何にするの?」「夢に出て来たけど、多分女の子だと思う」など夫の方から子供の話題を出すようになりました。
喜び爆発!みたいな姿は見れなかったけど、夫なりに家族が増えることを楽しみにしてくれているんだと嬉しくなりました。
「流産かもしれない」と伝えたときも、特に大きなリアクションはありませんでした。
お腹に来てたった数週間で母性が目覚めはじめていた私とはショックの度合いが違うんだな…そう思っていました。
ところが数日後、お酒を飲んで酔っ払った夫が突然泣き出しました。
「産まれてこれなくてかわいそう。今まで自分は子供に愛情を持てるのか不安だったけど、失って初めて大事に思っていたことに気が付いた。こんなに大きな喪失感を感じたのは人生で初めて。」
それを聞いて、私も号泣しました。
ああ、辛いのは自分だけじゃない。
産んであげられなかったけど、大事に思っていたこと、ずっと忘れないでいてあげよう。
今回は無理かもしれないけど、この人の子供がいつか欲しいな。
そんなことを考えました。
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